140字以上

140字には収まりきらないこの気持ち。

お客様が金玉を購入された時の話

その日、私は先輩が休みになった関係で、

ほぼ1日1人で店を回すことになった。

いつもより接客や作業が目まぐるしくて、

その1日のことをほとんど覚えていないのが正直なところだが、

私にとって重大な事件について、きちんと書き記しておこうと思う。

私にとっては重大だが、

人にとってはどうでもいいであろうことも、

先に記しておくとする。

 

その店には雑貨も売っていて、

自分で鈴や根付けをそれぞれ選んで、

それをレジで取り付ける形で販売している。

根付けには様々な色があり、

1つだけ鈴の取り付けられる物と、

先端に輪が2つ付いていて、

鈴を2つ並列に取り付けられるようになっている物がある。

鈴のラインナップはさらに多様だ。

スタンダードな丸いもの、色違い、柄違いや、

花柄などをそのまま丸めたみたいなところどころ穴が空いてるやつ(?)、亀や茄子など縁起物を象った物など、結構たくさんある。

 

なので、それまで私がレジ対応した限りでは、

2つ取り付けられる根付けを持ってくるお客様は、

「絶対」違う鈴を2つ持ってきていた。

 

しかしその日は違った。

私が忙しなくあれやこれやと作業をしていたら、

男性の方がレジに来たので対応した。

内容は、1つ鈴を付けられる根付けが1本と

2つ鈴を付けられる根付けが1本、

金色の鈴が2つと、あとなんか違う鈴が1つだった。

 

私はそれまでの経験から、

当然金色の鈴と違う柄の鈴を1つずつ一緒に取り付けるものだと思った。

こういうのは違う種類のものをつけてこそお得感があるし、

金の玉が2つ並んだりしたら金玉になっちゃうよ〜フフフと思ったからだ。

でも決めつけは良くないので一応お客様に確認した。

彼は前述の案を否定し、金色の2つを一緒につけて、他のもう1つを単独で根付けに取り付けてくれと言ってきた。

 

私の頭は混乱した。

冗談だと思っていたことが本当に起こってしまった。

 

((お客様は金玉をご所望だった!!!!))

 

でももしかしたらお客様はツッコミ待ちかもしれないし、

それとなく様子を確認した。

彼は、彼女らしき女性を連れていた。

なんとなく男同士の友達とかで来ているなら、

自分の中ではまだ納得感があったのでそこにも混乱してしまった。

女と来ててそんな下ネタな買い物するのか…?とか、

彼女はツッコまないのか?なにも思わないのか?とか

いろいろ頭を駆け巡り、私の言いたくても言えないこの思いを彼女が代弁してくれないかと期待した。

しかしその期待は儚く散り、彼等はその鈴を彼のどこに付けるかの話をしていた。

彼は今回2つ根付けを買って、両方自分で付けるようだった。

しかもなんだか鈴が好きらしく、既に結構付けているようで、

もうあまり付けるところがないような話をしていた。

私は吹き出さないように必死だったので、

基本的に顔を上げずに会話だけが聞こえていた。

そして、そんなに鈴好きなところも私にとっては謎だった。

大量につけるものではない気がするのだが。

いや、お買い上げありがとうございます。

 

彼等の純粋に買い物を楽しんでいる様子から、

私の中での「ツッコミ待ち説、悪ふざけ説」は

じわじわと消えていった。

と同時に笑ってはいけない度合いは格段に高いことも認識し、その意味では絶望でもあった。

 

鈴を取り付けるには多少の時間がかかるので、

その間私は自分をコントロールするのに必死だった。

いつ大声で笑い出してもおかしくない、一触即発の状態だ。

笑い出したらきっと理由を聞かれるだろう。

でもさすがに「これは金玉すぎやしませんか」と言うのはハードルが高いので、

高い確率で私は笑った理由を濁すだろう。

そしたらそのカップルはその店のことを、

「理由もないのに大笑いで、レジも覚束なくなる狂人が君臨する呪いの館」として認識し、その後二度と来なくなるだろうな、と思った。

それは極力避けたい一心で私は頑張った。

 

鈴の取り付けが完了した。

金色の玉が並列に2つ並んでいる。

あまり見ては危険なので、即座に袋にしまってお客様にお渡しし、レジ対応は終了した。

危ない仕事だった。

 

その後もずっと忙しかったことは救いだったのかもしれない。

その事件のことを思い出すことなく1日を終えることができた。

もし暇だったらその事を何度も思い出し、

こみ上げる笑いと戦い、彼の意図を何度も考察してしまったかもしれない。

 

仕事が終わってから、

Twitterにすら書けないほどくだらないことを書き連ねて良いと勝手に認識している、

妹とのLINEのトークにその事を書いたら、

「普通はそんな事思わない」、

「日常にはもっとおもしろいことがあるだろう」というようなことを言われた。

 

普通は思わないのだろうか。

女の人(女児に多い?)がたまに装飾品として使用する、モケモケのポンポンが2つ付いているもの(髪飾りや衣服に多い印象)ですら、金玉呼ばわりされたりするのに?

あれはベージュや白など、肌に近い色のケースが多いからそう言われるのだろうか。

 

でもきっと私が見たものも、見る人が見れば共感してくれるはずだ。

だって私は金の玉が2つ並んでいるのを見たのだ。

 

しかしどう見えたからといって、

本人が良いと思っているものを、でかい声をあげて笑うのは良くないことだ。

人から笑われても、自分が良いと思うものを大切にする心はとっても大切だ。

でもおもしろいと思ってしまう私の心も、

簡単には消せないのだ。

ここに書けてすっきりした。

王様の耳はロバの耳。

 

 

地面で寝たい。

私の人生前半の18年間、寝る時はもっぱら敷布団であった。実家は部屋が畳だらけなので、わざわざベッドを置くのもおかしいから、順当な成り行きなのだが、思春期の頃などは特に、ベッド等西洋式に憧れるものである。この気持ち、お分かりいただけるだろうか。

お分かりいただけなくても話を続けよう。

ついに1人暮らしを機に、憧れのベッドを購入、今も使い続けている。

 

妹は小学生くらいの時、ベッドで寝ているという同級生に、「え?!?!地面で寝てるの?!?!」という嫌味を言われた、とキレ気味に帰ってきたことがある。その時私は「そういう奴には、え?!?!空中で寝てるの?!?!って言え」と言った。しかし、やはり地面で寝てばかりいると、空中でも寝てみたい。

 

しかし 実際にやってみたら、私には地面睡眠が良いことが分かった。

少しベッドの悪口を書かせてもらう。

まず すごく場所を取る。マットがめっちゃ重くて、手入れのために立て掛けたいのに ままならない。下に埃がたまる。掛け布団がずり落ちる。ずり落ちたら、高さがあるので、引きずり戻さないと掛けられない。身体が落っこちる危険がある。

ざっとこんなところだ。世の空中睡眠家は、どうやって快適に寝ているのだろう。

 

敷布団は落っこちるという概念がないので、スペースさえ許せば 掛け布団と共に、どこまででもゆける。畳める。しまえる。場所を取らない。

 

敷布団は優秀だなあという思いと同時に、浮ついた心でベッドに移行したりしない人も、優秀だなあと思った。でもずっと敷布団だと、1度はベッドに憧れるものだと思う。

 

厚みがあって、3段階に折れる敷布団がほしい。しかし最近、自室からの粗大ゴミの運搬が大変だったことは、記憶に新しい。ベッドをゴミに出すとなると、またしても助太刀必須だ。家族からのブーイングが怖くて、未だに空中で寝ている私だが、3段階折り敷布団への野望が消えることは、当分ないだろう。

バック トゥ ザ カントー

関東は人が多い。一口に関東と言っても色々あるが、うちの最寄駅は人が多い。

その人混みの中では、凄まじい熱気とともに、凄まじい数の人々が流れまくっている。少し流れを間違えると人が突進してくる。しかもその流れというもの自体が かなり曖昧。微妙な心理戦を常に強いられる。

人が流れに従い、軍隊の如く さくさくと歩みを進めているというのに

前方で 立ち止まったり、ゆっくり歩き出したり、突然斜めに切り込んだりしてくる人がいて まさかここでその動きが!と思うことはしょっちゅうある。まあ私もよくやってしまうので、他人事ではないのだが。まずひとところにここまで人が居過ぎなければ、他人の一挙手一投足にここまで目くじらを立てずに済む。

 

これはあれである。以前、妹の留学先 中国で味わった、スリリングタクシーの操縦を思い出す。まず車線が全体的に混んでいるのだが、全くスペースのない場所にも車を平気で無理矢理差し込んでみて、入れてくれる気配があれば入るし、駄目なら諦めてみたりする。

そして車線を、いっぺんに2.3本変更するなどザラである。少しでも入れそうな隙間を見つけると、スルスル隣の隣まで車線を変更していく。もうそこまでうにょうにょと運転されると、車線の概念とは…?という気持ちになってくる。

初めて乗った時には、かなり冷や汗ものだった。家族全員驚きでだんまりである。

段々慣れてくると、軽くジェットコースターのようで楽しい。まあ事故らなかったから そんなことも言っていられるのだが。

妹の学校の学生のInstagramをチラ見すると、逆さまに転がったタクシーをバックに、自撮りするロシア人が写っていて、大層中国ライフをお楽しみの様子だった。

2.3度ジェットコースターを堪能し終えた後に見たので、私は身の安全を神に感謝した。

 

最寄駅での歩行で、一連の中国タクシーのことを思い出していた。

しかし車線があるだけ、タクシーの方がマシに思える。

人の大群をうまく避けて歩くには、あまりにその空気感は曖昧だ。もっと大々的に、人用の車線を設けても良いくらいに思えてくる。

このやり取りを毎日繰り返す事が、日本人が、NINJA呼ばわりされる所以なのだろうか。他の国の人たちは、人の多いところで どうしているのか、気になるところである…

 

 

あと道もすごく狭い。

私はデスドライバーとして名高いので、こんな所で車の運転などしようものなら、破滅の一途である。

しかし自転車には結構乗る。そうすると歩いている時より 道の狭さが気になるのだ。 これを見て頂きたい。f:id:sleeping_meat:20161205175235j:image

これはひどい。自転車でうっかり歩道に入ろうものなら、電柱が我が物顔で 歩道のど真ん中を陣取っているのである!

 

電柱「ここらの歩道の主役は、人ではない。電柱なのだ。自転車の操縦の下手な奴など、畑にでも落ちていろ」と言わんばかりである。

 

かつて私が東北のど田舎に住んでいた時は、少し太い道を外れれば もうその道一本まるまる私の物みたいな感じで、ほとんど大抵何をしても死ぬようなことには ならなかった。しかしここでは自転車での 一瞬のよろめきが命取りだ。ショッピングモールまで自転車で行けるのは良い。しかし 空いた道に味を占めた私には、正直毎回命懸けだ。こんな私が高校時代は、この狭い道の上で自転車通学していたなんて、人って変わるものである。

自転車において、

氷の上を手を繋ぎながら自転車に乗れる、大道芸雪国高校生カップルと、

幾多の障害物をかいくぐり、いかなる隙間も見逃さないコンクリートジャングル高校生とは、どちらの腕前が上なのだろうか。

 

人口はもっと分散した方が人に優しくなれる。ねる。

 

一生守ってくれるお守りの話

日光に行ったとき、「一生守ってくれるお守り」なるものが神社で売っていた。

 

通常1年が有効期限とされているお守りが、一生有効だと?!なんやてー?!と私は思い 購入した。

しかも干支ごとに種類があり、違う仏像の金ピカなのが入っていて、これは…守ってくれそう…!神々しい…!と大はしゃぎだった。

 

しかしだんだん邪な雰囲気になってきて、「ていうか、お守りなんて安くても600円くらいで、普通は1年だけなのに、これは1000円で一生なんて、コスパ最強じゃない?!」というなんとも罰当たりな会話になってきた。

嗚呼 こんな馬鹿な会話をしている私ですが、どうかお守りくださいという気持ちだった。

 

帰ってからも、浮かれポンチでお守りを眺めていた。

しかし 私は はたと思った。

「1年」と言われれば、それは間違いなく1年という共通認識だが、「一生」はいつ終わるか分からないものだよな…?と。

要するに 私がこれを買った次の日に死んだとしても、それは「一生」ということになるわけである。

これに気づいて私は 震え上がった。

 

「1年」という契約期間がはっきりしていれば、1年きっかり守ってくれるかもしれないが、

「一生」は曖昧なので、例えすぐ死んだとしても、「いや〜、「一生」守ったんですけどね〜。寿命だったんじゃないですか?仕方ないですよ。」みたいなことがあるかもしれない…!

タダだったり値段が安いというのは、その分 労力や苦労が伴う可能性を秘めている。これは 前回同様、人間社会の常識である。

 

最近の日本のニュースでは、値段を安くしたが故に起こる事件も数多く見られる。頭のかたい私は、その辺のことを走馬灯のように思い出していた。

 

親には考えすぎだと言われた。

私も疲れるので考えるのをやめた。

 

この話をあまり色々なところでして、お守りがヘソを曲げて、本当に守ってくれなくなると嫌なので、この話はもうあまりしないようにしようと思う。

しかし 1年契約のお守りは、また来年も買うかもしれない。

 

生りゅうちぇる 補足

4のレポート?がなんか難しかった!

イベントは、行ってよかったです。

 

ただ4編にわたってこの話を書いた理由は要するに、イベントに辿り着くまでがめっちゃ大変だったので、それを聞いて欲しかった、ただそれだけだ!!

4編中3編に、イベント参加の大変さを書き連ねてしまった笑

 

イベントに文句もないし、イベント自体は良かった。

だけど 私も一応大人なので、お金を払ってサービスを受けることに慣れてしまったのか、久しぶりの無料イベントは衝撃でした。お金を惜しんで 労力をかける年齢ではなくなった…と思いました。

なんか若いことしちゃったナ〜〜☆と思いました。

もう多分こういうの行かないと思うけど、今回行っておいてよかった。最寄駅だったし。

そういうことで、もし大人になって久しぶりに乗り込む人がいたら、覚悟してください!タダって高い!!

 

あとイベントの感想の補足として、

りゅうちぇるがキャラが濃いので、ついそっちにフォーカスした書き方になってしまったけど、こういう場で前に出過ぎないぺこりんもいいですよね!

私は 2人とも可愛くて、とても好きです。

でも生で見ると、そのファッションの派手さからか、なんか圧みたいのはありました。笑

でもそれを生で見ることができたのも、良かった!

 

まあそんなようなことを 聞いて欲しかった話でした。

 

今日 整体に行ったら、頭がかたいと言われた私からお送りしました。

 

生りゅうちぇるを見て来た時の話4

ぺこ&りゅうちぇるの登場まで、かなりページを食ってしまった。

いよいよ彼らはステージに登場した。

 

ステージの後ろの壁には、彼らの顔写真がかなり大きくプリントされていた。

出てきた途端に りゅうちぇるは、このことに関して 「(自分たちのプリントされた顔が)大きくて恥ずかしい〜。コードも長いし(確かにマイクのコードは、ぐるぐるにとぐろを巻いていた)」と言っていた。

私は、(登場直後から自由だ〜!モノホンや〜!これがホンマモンのりゅうちぇる節や〜〜!)と思って見ていた。

 

あとは 虫がステージに迷い込んで、2人が逃げ惑ったり、

ここは何県なのか確認をされたり、

りゅうちぇるの手からは いつも何かが出ているが、それも個性だという主張を聞いたり(季節は関係なく1年中出ているそう)、

あと2人での仕事の時は デートだと思ってやっている などなど、

その頃私がテレビでは聞いたことのない話も、聞くことができた。

 

質問タイムも用意されているのだが、その時に2人の人間性が分かるような話も直に聞くことができた。

りゅうちぇるは、今の自分の仕事を、自分がぺこりんと幸せに過ごすことで、みんなを幸せにしたいと思ってやっている。自分が幸せでないと、人を幸せになんてできない。という風に言っていた。

ぺこりんも、ファンの子たちが自分を見て、自分も好きなことやろう!って思ってくれるのが一番嬉しいし、元気の源になる。自分ももっと好きなことやっていこうって思える、と言っていた。

ファンとのやり取りも微笑ましくて良かった。ディズニーランドで会ったんだよねー、って話している子もいた。

 

笑いもあり心も暖まって、大満足のトークショーだった。

あと今回のイベントで私は、りゅうちぇるのリアクションがどこまで本当なのか、肌で感じたいという思いもあった。

売れ始めるといろいろ求められて、本当の自分ではいられない、テレビとはそういうところなのでは…りゅうちぇるは大丈夫か…無理して面白くしてたりとか…などと勝手に思っていた。

 

しかし実際に見てみたら、いちいち考えていては出てこないようなセリフが ポンポン出てくる出てくる。

努力家だけど、ベースは自然体でやってけてるのかな〜と、またしても勝手に安心した。

 

というわけで トークショーはここで終了。

この後に抽選会があり、例のギャルの店の服や、ぺこ&りゅうちぇるのサインなど、なんだかいろいろと当たるらしい。

しかし 私は彼らの人間性に興味があるので、サインもそんなには欲しくなかった。特に服は当たっても困る。

そして おそらく、質問タイムの様子を見ると 抽選で当たった場合も、ステージに上がって受け取る可能性が高いと見られた。私は1人でイベントに来るだけで、一杯一杯です…!ステージとか、無理…!

抽選会で、当たらないようにドキドキするのは心臓に悪いので、ここでお暇することに。

こんな前の方に来ておいて 2人には申し訳ないが、すし詰めから離脱させてもらう。私はもう満足だった。

 

そうして私は 颯爽とバスに乗り帰宅。

すぐtwitterの ぺこりんとりゅうちぇる両アカウントで、イベントの最後に撮ったであろう 集合写真的なものが上がった。

私はもちろん映っていないが、さっきまで目と鼻の先にあった面々が ズラリと並んでいたので、ニヤリとして1枚保存した。

 

 

おしゃまい。

 

 

p.s.明日 要するに何を最も伝えたかったか、まとめとして書きます。寝ょ…

生りゅうちぇるを見て来た時の話3

さて もうすぐ1時である。

言い忘れたが 1時は集合の時間で、1時半くらいにイベントがスタートだった気がする。

 

指定の場所に着くと、女の子たちがまたしても整列させられていた。

聞くところによると、整理券の番号順に自主的に並ぶ制度らしい。番号を各々で確認し合って、列に入っていくのだ。

「え なにこれ自分たちで確認して並ばなきゃいけないの?笑」という声が聞こえてきた。同感である。

しかしここまで来てしまったので、言われた通りにやってやろうではないか。

 

すると、少し離れたところに中高生よりは 年上のような女の人がいた。

なんだか見覚えがある気がして、かなりじっと見てしまった。

…おそらく学生時代の後輩では なかろうか。オシャレベルがとても高かった。私の勘違いで無ければだが、まさか ここで知人に遭遇するとは、とんだ誤算である。

声はかけられなかった。空耳かもしれないが、向こうも気づいたような感じがした。そら めっちゃ見てしまったからな。

相変わらず 感じの悪い先輩でごめんなさい。Kさん、とても可愛くお洒落に成長しましたね。先輩は怯みました。

 

さて 整列が済んだところで、いよいよステージの前に陣取る時がきた。

整理番号がわりと早かったこともあり、2列目に並ぶことができた。

2列目に並べたは良いが、目の前の人の背が結構高い。これはちゃんと見れるかな…まあ上手く避けて見るしかないな。と心の整理をつけたところで、私の後ろの人が「前の人めっちゃ背高くない?見えないんだけど」とご友人に仰る。結構何度も言うし、声もデカイので 前の人もなんか嫌そうな顔をしている。

止めなさい…!物理的に間に挟まれた、私の心がしんどいでしょう…!

こういったイベント時、背の高い人が1列目になったら ちょっとしゃがむなど暗黙のルールはあったりするのだろうか…知らん。

 

ステージ前のすし詰めが終わると、周りにも見物客がかなり集まってきていた。私も普段は、誰かを目当てにこんなに朝早くから頑張ることなどなく、そうやって芸能人の気配を感じた時だけ集まるタチだが、こうして朝から頑張ってみると、こうして野次馬は集まるのか〜と初めて見る光景に感心した。と同時に、自分が朝から頑張っている分、自分より途中から来た人に、ステージがよく見えるようなことがあったら嫌だなにどと思ったりした。

よくネットで行われる、ファンの中でもにわかだなんだという論争はこうして起こるのかと、またしても感心した。

 

〜そうこうしてるとりゅうちぇる登場〜

 

ステージのすぐ横のテントから、彼らは出てきた。

テレビとおんなじである。ただ りゅうちぇるは、身長170センチ台なだけはあり、思っていたよりでかい、という印象を受けた。なんとなくかなり華奢なイメージがあったが、そこは普通に男の子な感じがした。

この日のコーデは、ナスが好きなエアロビボーイらしい。

 

眠いので、つづく。